地球維持の技術 小宮山宏

地球持続の技術 (岩波新書)

地球持続の技術 (岩波新書)

地球温暖化について盛んに議論されてますが,その具体的な対策はなかなか提言されないことが多いです。この著書は今,何ができるかを具体例を挙げて解説しています。「ビジョン2050」を提言して1)エネルギー効率の向上 2)人工物の飽和と循環 3)自然エネルギーの開発 を挙げています。これを実現すると石油の枯渇,地球の温暖化,廃棄物の大量発生という3大苦から逃れることができるとまで言っています。自動車のガソリン消費量を1/4に減少させる。エアコンのエネルギー効率を3倍にする。蛍光灯の2倍の効率を持つ機器を作る。太陽光を利用した太陽電池で大規模効率生産システムを作るなどなど,個人から企業から国単位からすすめて行く必要があると提言しています。サラブレッド1馬力が時速64kmで走る,100馬力の車の1/100のエネルギーで足っているという,高効率の例には今更ながらうなずけることです。マセラティをやめ馬にするかな?