嬉遊笑覧 3嬉遊笑覧〈3〉 (岩波文庫)作者: 喜多村イン庭,長谷川強,渡辺守邦,花田富二夫,江本裕,岡雅彦,石川了出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/07/16メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る

おくに歌舞伎について書いてあるところを挙げてみます。「五条の東の橋づめにて、やや子をどりといふ事をいたせり。其後北野の社の東に舞台こしらへ、念仏をどりに歌をまじへ」また入場料のことにも触れている。「桟敷銭六十貫文、一人二十銭づつ大夫共ややこ踊りもさやうに御座候間・・人によって勧進銭をとる」現在の貨幣価値からいったらどのくらいになるのだろう。

大江戸見聞録 (江戸文化歴史検定公式テキスト (初級編))

大江戸見聞録 (江戸文化歴史検定公式テキスト (初級編))

「大江戸見聞録」によると江戸庶民が良く食べた二八蕎麦が一杯一六文であったので現在のかけ蕎麦は200−400円くらいなので一文は約12−25円くらいだろう。江戸時代は幕末と飢饉のときを除いて物価が比較的安定していたらしいので、桟敷席が720−1500円、そうすると人によって勧進銭がどのくらいかは分からないが2000円以内で入れたということになるのかな。すごく適価な値段のように感じます。