オノマトペと日本語教育 日本語学6月号

onomatope


今月の「日本語学」はオノマトペ日本語教育を特集しています。この奇妙な音「オノマトペ」(onomatopee〔仏〕擬音語、擬声語、擬態語のこと。)
特に漫画などに多く使われて日本語の表現を豊かにしています。ポン。フェイ氏の「ノンネイティブから見た日本語のオノマトペの特徴」は面白く読めました。中国人の筆者には最初は日本語のオノマトペを理解するのには想像以上のものがあったようです。また中国語には,擬声語(象声詞)はあるが擬態語がないそうです。

「日本語がぺらぺらですね」「日本語がすらすらですね」は中国語に訳するときは同じになるが,言ってはいけないことをぺらぺらしゃべるという「ぺらぺら」は別の意味だという解説が必要だと言います。擬声語で鶏の「コケコッコー」は中国では「オオオー」。犬の「ワンワン」や「モーモー」「チューチュー」は共通しているようです。電話の「リンリン」は「ティリンリン」。中国語にない擬態語を訳するときには四字熟語などでも表すこともある。色と味覚を表すのは中国語には多いそうです。雪の白さ「白晃晃」,髪の白さ「白花花」,真っ赤「紅通通」。最後に筆者の長女(日本で幼稚園に通っている)が,踊りの練習で「お尻がぷりんぷりん」と歌うのをどうやって中国語に訳しようかという,親のやさしさが「ほんわりと」出てきます。漢字変換がないのでここでは表記できないのが残念です。「一○一○」「左○右○」?