頭がいい人,悪い人の話し方  樋口裕一

頭がいい人

頭がいい人、悪い人の話し方 (PHP新書)

頭がいい人、悪い人の話し方 (PHP新書)

これまた,タイトルで読んでしまいました。本当に200万部突破したのでしょうか?確かに見た目ばかりで,お話をしないでいるととても利発的でキレる人のようなのに,一言話してみるとくだらないことばかり喋るとか,だじゃれの連発だとか。お話しなければよかったと悔やまれる経験はあります。作者は「愚かな話し方のサンプルを目にし,それを鏡代わりにして周囲を映し出す。そして,周囲に渦巻く愚かな会話を笑い飛ばす。・・それを実行するうちに実際に知的になっている。・・そのようなことをもくろんで,本書を書いた」と記しています。

周りにこの本に出てくるような人がたくさんいます。また,自分もこんな経験はあるなあと考えてしまうこともあります。40例を挙げ,そのあと「周囲の人の対策」と「自覚するためのワンポイント」がそれぞれに付いています。多くの例の「周囲の人の対策」ではどうも「相手にするな」「すぐに話しをそらせ」の対策が多いような感じがします。12番,「知ったかぶりをする」では対策は「黙って聞いているフリをして受け流すほうがよい」とある。また17番「自分のことしか話さない」では,「その人が話しはじめたら,話をそらすことだ」としています。どうも,すべての例を学んでも「頭がいい人」の話し方はできそうにない気がしますが。