言語7月号 インターネットと言語研究

言語7



特集の「インターネットと言語研究」の中で「ウィキペディアのやわらかい未来 岡田登貴」は面白く読めました。私もよくインターネット上の分からない用語はこの「フリーな百科事典」を使わせてもらいますが,用語によっては,その内容の詳しさの差が大き過ぎます。ほんの1行程度の説明もあれば永遠に続くかと思われる「論文調」のものまであります。岡田氏も指摘しています,フリーないたずら書きは,これまたフリーな人々によって編集しなおされている。

「誰でも書き込める百科事典なんて信用できない」とうい考えは7割がた間違っていてあとの3割は正しい。信用できる記事もあるが,信用できない記事もある。信用できるものに近づけていくのがウィキペディアに係わる者すべての課題だと言っています。実際,氏は管理者とういう名のボランティアにかかわり執筆しています。どのような人が書いているのだろうと思っていたところに,名乗り上げた氏には大いに拍手を捧げたいと思います。へたな百科事典よりましなものができそうではあります。これが「やわらかい未来」があるということなのでしょう。