太陽系外惑星に生命を探せ 観山正見

太陽系外惑星に生命を探せ (光文社新書)

太陽系外惑星に生命を探せ (光文社新書)

JAXA宇宙航空研究開発機構「)の発表では 「卯月周回衛星「かぐや(SELENE)」は、子衛星2機を分離し、観測機器を常に月面に向ける定常制御モードに移行しました。今後は、初期機能を確認する段階へ移行し、12月中旬頃まで搭載機器のチェックアウトを行った後、定常観測を開始する予定です。」とのことです。分離された衛星にも名前がつけられ,かぐや姫にちなんでそれぞれ「おきな(OKINA)」と「おうな(OUNA)」と命名されたとのことです。いささか古臭い名前ではありますね。
JAXAのHPより

さて本書では1995年の太陽系外に惑星(ペガサス座51番星)が発見されたという発表の元,地球のような惑星が存在し,そこには生命が存在するであろうということなのです。日本がハワイにつくった「すばる望遠鏡」の分解能力のたとえが面白いものがありました。「東京から富士山を見て,富士山の上にあるテニスボールが認識できるくらい」ということらしいです。観測の最大の敵は,地球の大気,水蒸気が邪魔になるらしい。ALMAアルマ計画によりチリのアタカマ砂漠(標高5000mで年間50ミリくらいしか雨が降らない)に直径12mの電波望遠鏡を64台設置して探ろうというプロジェクトで,2010年ころから本格的な観測に進むと見られているようです。そんな中,ここ20−30年の間にも太陽系の惑星に宇宙生命が存在することが確認できるとまで言われているようです。スターウォーズの世界が身近になるのでしょうか。