日本の地震災害  伊藤和明

日本の地震災害 (岩波新書 新赤版 (977))

日本の地震災害 (岩波新書 新赤版 (977))

最近地震、大雨と災害続きですが、この本は20世紀以降に日本で起きた地震を読み物的に書いています。戦時下での地震での報道管制で、新聞ラジオも震災の状況を詳しく知らせなかった、いやほとんど国民に知らせなかった。「まさに戦争によって、真実が消し去られた震災だった」また、著者は当時の手記などを載せ、怖さを伝えています。地震が起きたらきっとこのようになるであろうと思われる状況。「ゴゥーという音と共にあたりが急にまっ暗になり、闇の中で目が慣れてくるとあたりの様子がわかってきた、体は下向きに倒れ、頭の上には天井がおおいかぶさるようになっていた」


最近、町内での夜間非難訓練が行われ参加しました。夜の18:30から始まり、2時間ばかりの訓練でした。住民、警察、消防署、TV局と200名ぐらい参加しての珍しい夜間での非常訓練は普段、明るい時間に行われるものとは違い、せっぱつまった緊張感もあり、大いに「訓練」になったとの思いをしました。

夜間に震度7強の地震があって電気、水道、ガスがストップしたという状況。暗闇での不安、恐怖は体験しないと分からないものです。子供たちはガヤガヤ騒いでいるし、拡声器を使っても伝わりにくいことが分かりました。しばらくして消防署が設置した発電機による明かりがつき、やっとほっとした顔が見えてきました。非難グッズが重要なことも、本部(区役所)との通信の大事さも痛感した訓練でした。

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