続 禅と日本文化 鈴木大拙著 北川桃雄訳
- 作者: 鈴木大拙
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1988
- メディア: 新書
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またいろいろな「禅問答」も出てきます。まさに禅問答で,いろいろな疑問や教えてもらいたいものがあり質問する。それはそのこと自体がおろかなことであり,その質問を発した自分のことを考えることが必要だともいいます。禅とは自己矛盾を手段として自己同一化を成就する鍛錬で,禅とは「心」に背いて「心」に達せんと努力するものだ。南に向いて北極星を見ようとすることだとも言っています。難しいですね。自己の存在を洞察する。すなわち「悟る」ことに近いようです。もう少し自己を知るためにも,悟るためにも学ぶことにしましょう。