怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか  黒川伊保子

怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか (新潮新書)

怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか (新潮新書)

ユニークなタイトルです。つい引かれて読んでしまいました。「ゴジラ」「ガメラ」「キングギドラ」などなど,怪獣の名を追求したものか?と思いきや,なんと奥が深い!「ブランドマントラ」なる言葉を知りました。そう言えば最近,CMの企業名を言ったあとに「inspire the next」など言うのが増えてきました。なぜだか妙に頭に残り,その企業の未来を叫んでいるような感じがしていました,例を挙げると
日立inspire the next panasonic ideas for life  本田技研The Power of Dreams  三菱電機  change for the better 東芝 Leading Innovatoin 日産SHIFT_the future 京セラThe New Value Frontier KENWOOD Listen to the Future

「企業イメージを表現するための短文」「「イメージ重視の抽象的な短文で,ビジネスパートナーの間で意識を統一するための使われたり,CMで,企業名や商品名の後にさりげなく挿入するような使われ方をする」としています。「ヒタチ」の音と「inspire the next」の音には未来からのメッセージのようなイメージを持っているのだそうです。それでは怪獣の名前はと言うと,「男たちを興奮させる濁音」ということでB,G,D,Zなどは男性が生理的に持っている意識の質を刺激する「ブレイクスルー系」としています。歌手のB'zはほんとうに男らしいですよね。そのほかにも「車の名前にはCがいい」(カローラ,クラウン,セドリック,シビック等)「女性誌にはNとMが売れる」(ノンノ,アンアン,モア等)コマーシャルに関わる人には必読書ではないかと思います。