まれに見るバカ 勢古浩爾

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まれに見るバカ (新書y)

まれに見るバカ (新書y)

危険な本です。個人名がどんどん出てきます。まあこれを読んで名誉毀損と訴える人もいないでしょうが,気分いいものではないでしょう。かえって名前が出て,載って自分も一人前の「バカ」の仲間入りできたのだと密かに笑っている人もいるかもしれません。世の中には「バカ」が多すぎる,性別も年齢も収入も地位も関係なく,有名人も無名人もなく,日本に異常発生していると言います。流行語にもなった「そんなの関係ねぇ」もすでにこの書では見通しています。「関係ねぇだろ」には「いかにも頭が悪すぎる,バカ丸出しの言葉だ」「バカががやっと覚えたたったひとつの言葉だ。」とも言っています。こう言われたら「じゃあ,たったいまここで関係をつけてやろうか」といいたくなると言ってます。痛快です。

現代バカ著名人列伝では実名が出てきます。宮台真司・・優秀なバカ,バカはどこへ消えた・小室直樹・・アンバランスなバカ,知識バカ・寺脇研・・いい人なんだろうけどバカ,渡部昇一・・本質的なバカ・芹沢俊介・・板についたバカ・田嶋陽子・・自己陶酔するバカ・石原里紗・・悲しすぎるバカ・田原総一朗・・自分を過信したバカ・三田誠広・・啓蒙するバカ・佐高信・・どうでもいいバカ・田中康夫・・所詮バカ・渡辺淳一・・勘違いしてるバカ このほかにも相撲協会や日本歌謡界なども列伝に挙げています。引き合いに挙げた人々の反論?なるものやエッセイを読んでみたいものです。おそらく互いに「バカ」呼ばわりの切り替えしでしょう?