オスとメスと男と女 和 秀雄
- 作者: 和秀雄
- 出版社/メーカー: 子どもの未来社
- 発売日: 2004/10/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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それではヒトはどうなのかというと,季節性がなくなった,その理由として2つ挙げています。衣食住の確保により環境の影響を受けずにすむようになったから。もうひとつには,たまたま季節性をもたないメスが現れ,いつでも交尾できるメスにオスもついて行って増えてきたからだと言ういわくありげな話。そうだとすると,サルにそのような突発的な遺伝子が増えてきたら,今頃はサルにも季節性はなくなっているはずなのです,どうも疑わしい。「性皮」(sexual skin)という学術用語があるそうです。「性周期にともなって赤さや腫瘍が周期的に変化する皮膚」これがサルにとっては美的感覚,性的魅力となってくるのです。ヒトには残念ながらこの性皮の変化がなくなってしまったのです。もしこれが今でも残っていたらすかさずその時期に口説く?今ではオトコが性皮の変化を意識的に見せている?このほかにも「異性を惹きつけたい」「男女の仲はややこしい」「男らしさ・女らしさ」など興味ある話をサルを例に挙げてお話してくれています。おそるべしサル学。