國文學4 ケータイ世界

国文学4



最近携帯で書いた小説?が人気だそうです。まだ読んだことがない者にとっては語る資格はないかもしれないのですが,この特集を読んでいると大体は分かった気になります。そこが「ケータイ」の軽さなのでしょうか。「ケータイ小説の新しさと古くささ」米光一成氏は昔の少女小説などを知っているものには,「ケータイ小説」がどういう位置に存在するのか教えてくれる内容です。ケータイ小説「恋空」は代表的な作品,本にもなり映画にもなったようです。人気の新垣結衣が主人公でますます話題性が出たようです。DVDになったら観てみようかな。

ケータイ小説」では決まった話題が必ず登場する,「いじめ,裏切り,レイプ,妊娠,流産,薬物,病気,恋人の死,自殺未遂,リストカット」確かにこれらをうまく使ったら共感?はよびそうです。「ケータイ小説」に批判ももちろんあるようです。「状況がまったく描写されてない」「単語の意味が分かってない」「文章になってない」大人が子供によく言うような批判です。実際この小説は作者が小説を書こうとして書いたのではなく,自分の日記として書いたとのこと。それを日本語を表すに決して向いてない,携帯上で表現するのですから無理なところは多いでしょう。ただし米光氏が言っていますが昔の少女小説は「大人が少女に向けて書く→大人が修正する→少女に届く」これがケータイだと「少女が書く→少女に届く」とリアル感があり,大人がおしつける社会観がないから,そこに自分を重ね合わせることが出来るのだろうとしています。

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