「わかる」技術 畑村洋太郎

hatamura

畑村式「わかる」技術 (講談社現代新書)

畑村式「わかる」技術 (講談社現代新書)

前に読んだ「数に強くなる」に続いて畑村氏の著書を読んでみました。氏は「失敗学」で有名で,「人は必ず失敗する」「人の集合体である組織は,その存在そのものにミスをを起こす特質がある」との持論で「失敗学会」を立ち上げ活動している方でもあります。最近の回転ドアによる事故,原発での事故など,人為的な事故らしきものが相次いでいます。人は失敗を起すものであると言う前提でもって,それらの失敗から学ぶものが大切であるとの理念なのです。

「もっとわかりやすくすること,わかる人をつくることを実現するためには,わかる・理解すると言うときの頭の中の動きを直視し,そこで得られる知見を積極的に応用し,継続的に実行すること」が大事である。ものごとをよく観察するという簡単なことが今,出来ていないとしています,そのためには「現地」「現場」「現人」の「「三現」を基礎とする必要がある。意欲をもち現場に行き,現物を現場にいる人から聞きだす。そこで物事の本質を見ることが出来,ゼロの状態からも新たなものを創造できると言います。

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