からだを読む 養老孟司

rensan2008-11-28

からだを読む (ちくま新書)

からだを読む (ちくま新書)

「自分のものなのに,人はからだのことを知らない」実際,病気になったりするととたんにからだのことや健康のことが気になってきます。TVなどでも健康問題が話題になることが多くなりました。著者は自分のからだは自分だけのものであり,他人が代わってくれるわけではないので「たまには身体のことを考えてみたら」との提案をしています。口から始まって肛門まで図示によって分かりやすく,短文にて説明しています。時々本論から離れた話があり,難しい授業の中に冗談を言いまくる先生でもあります。「喉」について「本来なら,ヒトの咽頭という部分は,全部交換すべき」と言っています。モチがノドに詰まって死んだブタなどいない,ブタのノドのほうが良くできているのだそうです。

また,ヘアーヌードには偏見があると言います。「私の職業ではすべてがヘアヌードである。ああいうものが問題になるのは,性に関わる偏見と,商業主義とが結合しているからであろう。」現代人はほとんど性と金という狂気に冒されているそうで,人間が裸でいるのがよくないなら,人間であるのをやめればいと言い放っています。脱線しているのか本来の話をしているのか,裸で付き合わないと答えが出そうにない気がしてきました。

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