フェルメール展 東京都美術館

この間,「牛乳を注ぐ女」が来て感激してたら今度は一度に7枚も日本に来ました。Johannes Vermeerフェルメール(1632-1675)の絵は世界で37点くらいしかないのにその数少ない絵画が海外に出ることは少ないとのことです。12/14が展覧会最終日で土日は大混雑だろうとの予測で,金曜日は8時まで開館で夕方に行ったのですがまた予想外?40分待ちで行列をなしていました。一度は諦めかけたのですが,行列が少し動いたのを見て,多少は早く観れるかなと行列の中に入っていきました。しかししっかり40分くらいは並んでしまいました。

Woman with a Lute 1663-1665

いざ展示会場に入っていつも感じることですが,どうして入口近くの解説文をじっくりと読んでいる人がいるのだろう,余計渋滞を作っています。解説用のイヤーホーンを利用するのはいいが,このような混んでいるときに,どうして順番とおりにゆっくりと聴いているのだろう。さらに渋滞を増やしています。また入口近くはフェルメールの作品ではないデルフトの作品が並んでいるが,またまたこちらをじっくりと列を成して並んでいます。まさかこれもフェルメールの作品と思っているのではないでしょうね。せっかちなB型としてはこれらの鑑賞の仕方には納得いかないのです。まずはフェルメールの作品を第一に観にいく,気に入ったのがあったらそれだけでも飽くほどに観る。これだけでもいいと思うのです。まずは自分の感性で観る,肌が合わないならそれでいいと思うのです。1枚の気に入った絵が観れたらその展覧会はそれでよしとしましょう。

今回はA Young Woman Seated at the Virginals 1670 「ヴァージナルの前に座る若い女」が私にとってその1枚でした。もちろん日本初上陸,小さな絵(25×20cm)で近くで観ないといけない。32億円で落札され,個人蔵なので今後観ることができるかわからない。左斜めからの柔らかな光がさしているのも定番?右利きであたったろうと思われる38歳のフェルメールが,どのような気持ちで描いていたのだろうと想像します。この女性はとはどのような関係だったのだろう。ヴァージナル(チェンバロに近い?)はどんな音でどのような曲を弾いていたのだろう。いろいろなことが頭にうかんできます。それだけで十分に幸福な気持ちになり,300年前へと時間が戻っていくことすら忘れてしまいます。
ここに実際のヴァージナルで演奏したバロック音楽が出ていました,必聴です。
「スヴェーリンク/涙のパヴァーヌ
http://blog.ottava.jp/vermeer/2008/09/post-a5bc.html

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