水戸黄門の食卓 小菅桂子
- 作者: 小菅桂子
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1992/01
- メディア: 新書
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そのほか美食家の光圀は当時タブーとされていたものも口にしたようです。ニンニク,ラッキョウ,ウリ,モモ,リンゴ,スモモ,ツル,カモ,フナなどなど250余品も食べていたそうです。酒豪であった光圀はまた,大の甘党でもあった。大好きな饅頭は塩瀬饅頭が京都より江戸に移って大人気になったとか。江戸の料亭で有名な「八百善」が茶漬けを1両2分(約10万円相当)の料金をつけた話。どうしてかというと,お茶にするいい水を玉川まで飛脚に汲みにやった料金も含んでいるとの話。若きころ徳川家光に連れられ目黒に鷹狩に行き,山菜御飯やさんまも食べたのではないかなどなど,興味ある話はつきないのです。ちなみに光圀はナンテンの箸を使っていたそうです。