レンピッカ展 渋谷ザ・ミュージアム

rensan2010-04-24

             LEMPICKA(1898-1980)

緑の服の女 1930年

緑色のブガッティに乗るタマラ 1925年
3/6-5/9まで開催しているレンピッカ(Tamara de Lempicka 1898-1980)の展覧会を観てきました。「本能に生きた伝説の画家」との謳い文句。自由奔放にスマートに情熱的に生きた女流画家なため,会場は女性が大半でした。直線と曲線で描きあげたようなキュビスム。人物を画面いっぱいに描き切ったところに一種デザイン画とも取れる構図を感じます。「私の作品はどれも自画像なのです」(展覧会パンフ)確かに,夫を描いても,娘を描いても彼女自身が投影されています。チケットにも使われた「緑の服の女」(1930年)の娘キゼットというが彼女自身なのか,衣服は着ているが中からあふれんばかりの豊満な肉体が強調される,美しい体と顔つき。エンスーには車を運転する女性には独特の感情を持ってしまいます。なぜでしょう、車、機械を操るのは男の特権のような気がするのです。そんな中、まだ出始めの車を操る美女。男にとっては近寄りがたい女性にも見えます。男も女も関係なく愛したという,時代の先端を生きていく彼女に夏木マリ,マドンナなどファンが多いとのこと。日本初公開の絵が30点もあるというので必見。

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