お金は銀行に預けるな  勝間和代

お金は銀行に預けるな   金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

最近,売れっ子になっている勝間氏の著書。お金はないのだけれど,一応?読んでおこうかなと思わせるタイトル。この手のタイトルで買わせる本が増えていますね。著者は長年「外資系企業でコンサルタント,トレーダー,アナリストとして金融相場の分析や取引,新しい金融商品の設計などにプロとして関わってきた」とご挨拶しています。また,三人の子どものお母さんでもあり,2つのことを訴えていきたいとの述べています。ワークライフバランス(仕事と生活の調和)をもっと上手に整えられるよう,労働時間短縮に向けたしくみを作る。もう一つは金融・経済・会計の知識を社会に還元するため分かりやすく伝えていく。

副題になっている「金融リテラシーの基本と実戦」の「金融リテラシー(Literacy)」とはなんでしょう。コンピューター・リテラシーは聞いたことはありますが。ようするに「金融に関する情報や知識を単に学ぶだけではなく,そこで与えられたものを批判的に見ながら自己の金融に関する学習を経験として重ねていくこと」日本ではこの金融リテラシーが低いのは学校教育で金融に関した勉強をしていない。社会人になると仕事で忙しくて金融リテラシーを磨く暇がないといいます。また,労働で稼いだお金の方が,金融の運用で稼いだお金より貴いといった価値観が背景にあるとも述べています。

お金は銀行の定期預金にするより国債などに預けるほうがいい。銀行は定期預金と住宅ローンで儲けている。普通預金のサービスはその後,定期預金や住宅ローンを組んでくれることを期待してのサービスだ,と断言しています。聞いていて心地よい気がします。いざ,投資をするには三つの節約をすること。1住宅ローンを組まない 2都市部の人は車を買わない 3生命保険を定期逓減型にすること。「金融リテラシー」で学びながら金融活動をして投資できるようにはなりたいものです。でも車は持っていたいなあ。

⇒1クリックお願い人気ブログランキングへ