「黄表紙」十四傾城腹之内の絵は興味深いです。

黄表紙

吉原の遊女の真正面の図、「真向成嘘言吐図(まむかいなってうそをつくづ)」「後向尻抱者誤図(うしろむきのしりをだいてあやまるづ)」読んで思わずニタリするんです。古典的なお灸の図からきているらしのですが、そこを遊女の図をとりいれた作者、芝全交の発想のユニークさや斬新さが感じられます。思わずまじまじと図を隅々まで眺めてしまいます。本当に現代の劇画タッチです。客への誠意を示すために腕に相手の名を彫る。○○命とか。客が遠のいてしまったら灸でそれを焼き消す。いろんな当時の習慣が分かるのですね。