異邦人たちのパリ 国立新美術館

異邦人たちのパリ


今年の1月にオープンした「国立新美術館」に行ってみたいと思ってはや3ヶ月経ってしまっていました。金曜日の国立博物館に続いて暖かくて天気のいい日曜日に行ってきました。「異邦人たちのパリ 1900-2005」2/7-5/7ポンピドーセンター所蔵作品展とも言っていいもので,名作ぞろいの展覧会でした。そもそも「国立新美術館」は所蔵品を持たない,企画展,公募展をする目的で上野の東京都美術館が移転したきたもの(都美術館はどうなるのでしょう)と考えていいものですから,他の美術館の出張展覧会とみなされても無理はないことではあります。黒川紀章氏(都知事選お疲れさまでした)設計の曲線(ガラスカーテンウォール?)を多用した壁面の構造など見たい気持ちもありました。

展覧会入り口から藤田嗣治が出迎えてくれました。何度も見た絵がありましたが,乳白色と面相筆で書いた線の緊張感が感動を呼びます。改めて「フジタの絵,これは日本画だ!」と思いました。ほかにシャガールピカソモディリアーニジャコメッティなどなど美術教科書の美術史を観ているようでした。現代美術も後半には展示してありましたがこちらはいまいち。映像作品もいまいち。200点近くもあるものですから,すべてが気に入るものばかりではないはずです,自分の好きな絵を見い出せたらそれでいいと思って鑑賞しています。

同時開催の「大回顧展モネ 印象派の巨匠,その遺産」4/7-7/2が大盛況で入場制限をしていました。おかげで「異邦人たちのパリ」は比較的ゆっくり観ることはできたと思います。どちらも5月連休をターゲットにしているようで,早めに鑑賞すべきだと思います。混みますよー。展覧会を観た後は疲れます。絵と,作家と対峙するために緊張し,その戦いが終わると急に弛緩してしまうためでしょう。休憩したくなるための喫茶が新美術館にはありますが,想像通り混雑していました。それでは近くにできたもっと混んでいるであろう「東京ミッドタウン」に行くことにしました。どういう感覚か分かりませんが初物好きな性格が自然と足を向けました。このレポートは次回にて。


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