野田弘志展 日本橋高島屋

野田弘志展


野田弘志先生の個展が日本橋高島屋(5/2-14)で開催されていましたので見てきました。徹底した写実で具象画壇を代表する作家です。2日にオープニングしたばかりで2日目,先生はすでにお帰りになったところで,お会いすることはできませんでした。静物画はいろいろ見てはいましたが,人物,ヌード,それに風景画は初めて見ました。ゆったりと鑑賞でき,近づいて,精密画の深淵をのぞくこともできました。

初期の黒いバックに浮き上がるような静物,手でつかめそうな立体感,写真ではないかと思わせるリアルさ。それからバックが金箔に人物,静物が描かれ,まるで日本画と洋画のコラボ。人物を描いたことがない氏がヌードにも挑戦。白のバックに静物,鉛筆のデッサン。新聞小説「湿原」の挿絵画。
新たな境地を迎えて北海道での風景画にいたっています。これから氏はどこへ行こうとしているのか,興味が残るところです。非常なワイン好きな先生ですが,あまり飲みすぎないでご自愛されてのご活躍をお祈りいたします。