目黒不動 甘藷まつり

目黒不動


目黒にある「目黒不動」(龍泉寺)に行ってきました。28日は縁日で賑わうのですが特に10/28は「甘藷まつり」があります。さつまいもの栽培を広めた青木昆陽の墓があるために,日本社会に貢献した遺徳を偲ぶためにあるそうです。前からは聞いていたのですが,いもや,栗のスイーツが好きな私としては是非お参りしなければと思っていました。また,それ以上にこの目黒不動はあの江戸の戯作者,恋川春町(1744-1789)の傑作黄表紙金々先生栄花夢」の最初に登場するのです。

金々先生栄花夢
主人公の金兵衛は江戸時代から霊験著しい目黒不動に参詣する,茶屋で粟餅「餅花」という名物を頼んで,できるまで横になって転寝をするのです。その夢で,自分が大尽で大金持ちになり吉原や深川で豪遊するけど結局はだまされて夢からさめる,一生は夢のようなもの「人間一生の楽しみも僅に粟餅一臼の内の如し」と悟り田舎に帰るという他愛のないストーリーですが黄表紙に一線を劃した名作なのです。


それに江戸時代「富くじ」,今の宝くじが公認された3箇所(湯島天神,谷中の感応寺)の一つでもありこれにあやかりたい?一心でお参りしました。さまざまな功徳のある?目黒不動なのです。昆陽先生のお墓にお参りし,いもと舟和のいもようかんを買ってきました。さすが舟和は境内でも一番いいところに店を開いていました。いっぱいある露店では射的などもあり江戸時代にタイムスリップしたかのような気持ちで帰ってきました。もちろん家で,感謝していもをいただいたのは言うまでもありません。昆陽さま,富くじさま?



舟和いもようかん